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pHとシャンプー剤の関係性

犬の皮膚は中性~弱アルカリ性と言われています。

では何故、犬用シャンプーは弱酸性が多いのでしょうか?
同じ弱アルカリ性の方が肌に良いのではないでしょうか?

何故かと言うと、「弱酸性は、皮膚被毛が最も安定する領域」だからです。

犬の皮膚は人間よりも遥かに薄く、アルカリ性の肌は、菌の増殖を抑制しにくい環境となっています。
犬に皮膚トラブルが多いのは、このpHが原因ではないかと言われています。
例えば人間のアトピー性皮膚炎は、皮膚がアルカリ性に傾きやすく、抵抗力が弱っている状態なんだそうです。

また、犬は皮膚は弱アルカリ性でも、被毛は弱酸性です。
弱いアルカリ性な皮膚を、弱酸性な被毛で守っている、と考えると理解しやすいのではないでしょうか。

犬のシャンプーに弱酸性が多いのは、上記で述べた「弱酸性が最も安定している」という成果に基づいて開発されるケースが多いから ではないかと思います。

皮膚単体で考えると同じpHである弱アルカリ性が良しとされるのでしょうが、皮膚の強化、被毛も交えた状態で言えば、「皮 膚被毛は弱酸性が最も強く美しい状態を保つ」という事になります。

これは研究結果から導き出された結果ではありますが、人によって考え方は違うと思います。
アルカリ性が良いと言う人もいれば、弱酸性が良いと言う人もいます。

アルカリ性のシャンプーと言えば、石鹸シャンプーです。

アルカリ性(石鹸シャンプー)のメリット
植物由来で、添加物が入っていない無添加製品が多い
洗浄力が強く1度洗いでもピカピカになる
環境にも優しい

デメリット
保湿や保護の効能が弱いため乾燥しやすい
目に入ると激痛

弱酸性シャンプーのメリット
保湿や保護成分が多く含まれている
刺激が少なく、目にも沁みにくい

デメリット
無添加ではない
洗浄力が弱い製品が多く2度洗い推奨

※クレンジング等、特殊なシャンプーを除く

ただ、間違えてはいけないのが、「体質は1つではない」という事。

実際、アルカリ性のシャンプーで皮膚が荒れた子もいれば、弱酸性で荒れた子もいます。

被毛も、短毛、長毛、剛毛、軟毛など様々です。

その子にどのタイプのシャンプーが合うのかが、大切なのです。





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