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椎間板ヘルニア

 背骨(脊椎)は椎骨と椎骨の間にあるクッションのような働きをする椎間板でつながっています。
この「椎間板」が老化して変形し、外に突き出たり、椎間板内のゼリー状の「髄核」が押し出されたりする状態を言います。
放っておけば神経が麻痺して下半身不随になる怖い病いです。

ヘルニアはダックスの病気だと思われがちですが、色んな犬種がなっています。
チワワ、プードル、ヨーキーなども比較的多めです。

椎間板ヘルニアは、48時間以内に手術しないと成功率が格段に下がるそうです。
なので、すぐに病院へ行かず様子を見ていたりすると、時間的にアウトです。

画像の子は、手術が成功せず、下半身不随になりました。
オシッコは出ますがウンチは自力では出せない為、人間が絞り出してやらないといけません。

 ダックスに多いのは、典型的な胴長短足というのもありますが、先天的に軟骨の形成異常になりやすいことや、若いころ から椎間板が固いため脆くなりがちなためです。
トリマー的経験から、尻尾を持って上げた時にお尻を左右に振って嫌がる子は、ヘルニアになる可能性がある子だと思っています。

予防としては、遺伝的な事はどうしようもないのですが、適度な運動(過度は逆効果)で筋肉をつける、太らせない、2本足で立たせ ない、段差の登り降りをさせない等、腰に不可のかかる行動を控えさせる程度です。
なるべく地面と背中が平行を保つようにしてください。

腰痛とギックリ腰
腰痛やギックリ腰は背中の筋肉や靭帯を痛めた状態ですが、ヘルニアの初期段階で、まだヘルニアにはなっていません。
症状的には痛がったり歩けなくなったり、ヘルニアと同じような症状になります。
ここでストップしていれば、痛み止め注射などで治療可能ですし、その後は何事もなく過ごせます。
こちらも再発の可能性はあります。

椎間板ヘルニアがあるかどうかを調べるには、麻酔をかけてMRIを撮らなくてはいけません。
背骨ですから腰だけでなく頚椎にもありますし、トータルで何か所も発見されたりします。





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